施設案内・運営内容イメージ

こんなことやってます

  • 生活介護事業:定員5名

    入所者だけでなく地域からの利用者様も含めて、常に介護を必要とする方に、昼間、入浴・排泄・食事の介護などを行うとともに、日中活動などの機会を提供します。

    サービスの提供時間は原則9時00分から18時00分までです。
  • 施設入所支援:定員60名

    施設に入所されている方に、夜間や休日に入浴・排泄・食事の介護などを行う事業です。

  • 短期入所(ショートステイ)事業:定員20名

    在宅の障害者に対し、自宅で介護する方が病気などの場合に、短期間、夜間も含め愛正園で入浴・排泄・食事などの支援を行う事業です。

  • 地域生活支援事業の日中一時支援

    近隣の市町村と協定し、日中の一時利用(レスパイト)を支援します。

  • 指定特定相談支援事業
医療法人立病院

これらのサービス事業を通して、「高萩市に愛正園がある。愛正園に行けばゆっくり入浴ができる。美味しい食事が食べられる。暖かいベッドで眠れる」など利用者様だけでなく、地域で暮らす障害者の方々にとっても安心できる場を提供するというシンプルかつ変わらない支援を続けています。

同系医療法人立病院が隣接しており、同院長が嘱託医であることは、利用者様やご家族にとって大きな心の支えになっています。

生活介護サービスを紹介します。

重度の障害者の利用希望が多い愛正園は「医療に裏付けられた安心できる生活支援」の実現のため同医療法人のやすらぎの丘温泉病院や近隣の医療機関と連携し求められる医療的ケアを提供します。

また障害支援区分の平均値が大変高い愛正園にとって、就労支援や自立訓練サービスに該当する利用者様は全くといってよいほど居られないのが実状です。そのため生活介護サービスにおける日中活動に(1)生活リハビリ(2)食のケア(3)自由活動(クラブ活動・レクレーション・個人的趣味活動・遊びなど)の三つを位置づけ楽しみや生きがい等潤いのある生活を提供しています。また各個室にネット環境を整備し必要に応じて個別のパソコン教室も開催しています。

(1) 生活リハビリって?

利用者様の障害の重度化・重症化・ADL機能の低下は日々目に見えて進行しています。かつての機能回復訓練からいつしか「回復」の文字が消え、必死に機能の「維持」に努めなければならない、いや、今やそれすら困難になり、その低下、衰退速度を如何に最小限度に食い止めるかが重要課題の利用者様が圧倒的多数となってきました。

そのような利用者様に、日常生活の中のどの動作を頑張って維持してもらうかを「共に考え、共に努める」それが愛正園の生活リハビリです。

ますます重度化・重症化・高齢化していく利用者様の中に、例え僅かであっても残存している身体機能を少しでも永く維持させることを目的に作業療法士(OT)の指導を受けながら、またOTが起案した個人別生活プログラムを機能訓練指導員(看護師)が中心になり、生活リハビリ委員会、看護師、そして生活支援員がそれを丁寧に、着実に実行していきます。

就寝時の体勢の指導
OTによる就寝時の体勢の指導です。
腕上げストレッチ
みんなで腕上げストレッチ……あんまり無理しないでね。
立位訓練
平行棒で立位訓練です。

(2) 食のケアって?

愛正園では、障害の重度化・重症化の進行とともに、近年頓にクローズアップされてきた「食事が喉をとおらない」という咀嚼・嚥下機能低下問題に対して、同系医療法人やすらぎの丘温泉病院医師、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)と協働体制のもとに「食のケア対策委員会」を立ち上げ平成18年から積極的に取り組み始めました。

既に、当法人医療型障害児入所施設水方苑内歯科診療所の協力で口腔ケア関連はかなり進行しており、また栄養士の工夫・研究によって咀嚼・嚥下困難な利用者様への「ソフト食(愛正園名:シルクふ~ど)」――常食はコットンふ~ど、一口サイズをヘンプふ~ど、と名づけています――の提供も相当進捗し、現在では刻み食や流動食の提供は一切行っていません。

なぜ「食のケア」が生活介護事業の日中活動のひとつのなのか、それは福祉と医療の一体化の中で「食べるは生きる=最後まで口から食べていただく」ために必要な調査、指導、訓練を積極的に実施し、またその利用者様に最も適切な食事を提供することが、生活リハビリと並んで非常に重要な活動であると思うからです。

コットンふ~ど1
常食(愛正園名:コットンふ~ど)
シルクふ~ど1
ソフト食(愛正園名:シルクふ~ど)

左から「ごはん・ふろふき大根・かぼちゃの煮物・桜漬・メロン・椎茸と小松菜の味噌汁、中央が鮭の塩焼き」です。

コットンふ~ど2 シルクふ~ど2

「海老ちらし寿司・茶碗蒸・小松菜と花形にんじんのお浸し・しじみ汁(シルクははんぺんのお吸い物)・あんとみたらし団子(シルク団子の主材料は、お豆腐と白玉粉)」です。

愛正会には歯科医院があります。車椅子から診察台に乗り換えられます。

歯科医院

STによる嚥下機能評価と食べやすい食器の考案などを行います。

嚥下機能評価1
「こんな風にやってみたらどうですか?」
嚥下機能評価2
「ほら、食べやすいでしょう」

愛正園ディナーコンサートに提供した嚥下困難者のための愛正園独自の中華風シルクふ~どです。

中華風シルクふ~ど

また「朝食ビュッフェ・昼食ビュッフェのさらなる充実」「いつでも食べたいものが食べられるレストランづくり」を目標にいっそう取り組んでいきます。

朝食ビュッフェ1
朝食ビュッフェは、ご飯に納豆、煮物やトーストにベーコンエッグなど自由選択です。
朝食ビュッフェ2
パンと飲み物は何にしようかな?

(3) 自由活動って?

日課に捉われない自由な生活を……その愛正園の願い「個人の尊重」が、いつしか一部の利用者様に対して、一日中何もしない、する事がない生活を招いてしまったという事実があったことも認めなければなりません。

やればできるかもしれないのに何もしない、する事が無い、何をしたら良いのか分からない、そんな利用者様とよく話し合い、考え、「何か」を提供することを、生活介護事業の中にどのように位置付けていくかが大きな課題です。

現在実施している愛正園コンサート、各種行事、シアター、クラブ活動およびレクリエーション活動などをより充実させ、遊びながらも生活リハビリにつながるような「自由活動」を利用者様とともに考え実施しています。

最近在宅障害者のご家族から、生活介護の日中活動についてどんな生活(クラブ・レクリエーションやゲームなど)があるのか、それに参加できるのかといった問い合わせが寄せられるようになりました。こうした地域社会の要望に応えていくことが障害者自立支援法における新しい福祉サービスの提供のあり方のひとつであると思います。

カラオケクラブ
カラオケクラブは人気クラブです。
紙相撲
紙相撲で遊びながら手指のトレーニングです。
書道クラブ
書道クラブ……この線が難しいんだよなぁ!
缶ころがし
缶ころがし……なかなかまっすぐ転がりません。


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